Case13:結石を経過観察すると

7歳
雑種猫


膀胱結石があり、頻尿でしぶりが続き、
突然脱腸してしまった。


当初は、便が出にくそうにしているとのことでした。

膀胱に7mm大の結石があり、結石によって息む時に痛がって
便秘の症状が出ている可能性も考えられます。

飼い主さんには結石の除去について説明したところ、
まずは食事療法、サプリメントを使用しつつ結石が小さくなる
または症状がでないようにすることになりました。

その間、食欲低下、血尿、時々嘔吐するとのことでしたが・・

7ヶ月ほど経過して急に脱腸してしまいました。

脱腸の原因はさまざま考えられますが、結石による継続的なしぶりが
疑われたため、直ちに結石除去を行いました。

脱腸は結腸固定と肛門の巾着縫合でコントロールでき、
術後はすこぶる元気とのことです。

ということで、

・結石は症状が落ち着いてきたからといってなくなるわけではない
(むしろ増えていく)
・時間が経過すると不快で時に脱腸する

ので、早めの対応が必要です。